三分間モノローグ

日々の記録

こころの弾力

土曜の朝に窓を開ける瞬間

日向ぼっこをしているチャッピーのお腹の動き

イヤホンを携帯に差し込んだ時の触感

カレンダーを破る音

 

人に言うことはないけどなんとなく好きだなと思う物事たち

 

人のこころには弾力があると思った

年末から1月末にかけて記憶がすっぽりと抜け落ちてるみたいだ

それは一音だけ音の出ない鍵盤のように触れるのをためらわせる

 

去年の夏終わりから少しづつ空気が抜けていったのだろう

マチ針で突ついたみたいな小さな穴から自分でも気づかないうちにするするとそれは抜けていき年末にはぺしゃんこになっていた

 

しわしわの残骸になったそれを拾って穴を探したり

テープでぐるぐる巻きにしても元にもどることはなかった

 

内側からもう一度入れ直すしかなかったのだろう

たくさんどうでもよくくだらないけどかけがえのない好きを拾い集めて入れた

たくさん内側に好きを持っていれば外からの圧力に負けない気がした

 

多分もう大丈夫だ今はパンパンに詰められて弾んでいる

だからもう一度放り投げてみようと思った今度はもっと遠くまで