三分間モノローグ

日々の記録

硬くて脆い

手触りの良さそうなキュプラのカーテンが春風を孕んでふわりと揺れた。春の訪れを感じた瞬間だ。それを病窓から眺める。抜いた親知らずのあった位置がぱんぱんに腫れている。我ながら一段とブサイクである。“人殺しのリス”のような人相に鏡を見る度吹き出す。はっはっはー愉快、愉快なり。

 

病院で学生か社会人、どちらなのか聞かれて非常に困った。なんせもう四月なのである。学生は卒業してしまった。では社会人?それも違うだろう。はっきりとした定義は知らないが働いていない(宅建士として幽霊社員なるものはしているが)。なので資格の勉強中ですと答えた。そもそもなぜ二択なんだ。相手も何か察したようでそれ以上は何も聞かれなかった。マイナンバーカード、申請しておいて良かった。運転免許証を持たない私は今の状態で万一職質されたら提示するものがない。どうやら“レール”と世間一般に呼ばれているようなものからは完全に外れたらしい。新社会人で賑わうTLを目の前に、ツイッターをそっとログアウトした。愉快愉快。

 

人生、愉しんで行こうぜ!