手触りの良さそうなキュプラのカーテンが春風を孕んでふわりと揺れた。春の訪れを感じた瞬間だ。それを病窓から眺める。抜いた親知らずのあった位置がぱんぱんに腫れている。我ながら一段とブサイクである。“人殺しのリス”のような人相に鏡を見る度吹き出す…
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